思い返すと、色々な物を破壊してきた・・・・。
受験勉強がうまくいかない時は、本棚の参考書と教科書を床に撒き散らした。
「就職活動しなさい」と言われれば、一心不乱に枕をカッターナイフでぶっ刺し、「働きなさい」と言われれば、スマホをぶん投げて窓ガラスにほんの少しヒビを入れた。
完全にやばいやつである。
こういうのって、自然となくなっていくものじゃないの?
なにこの精神の成長の遅さ。いや、悪化?
しかし、よくよく考えてみると結婚して実家を出てからは何も壊してない気がする。
僕も結婚して成長したなぁ〜なんて思っていた矢先、やらかしてしまった。
最初は些細なことだった。
喧嘩の始まりってそんなものだよね。
気がついたらリモコンをテレビに向かってぶん投げていた。
液晶が割れてしまった。
幸い、相方は別の部屋にいて気がついていない。
まずは、テレビを消してリモコンを隠した。
液晶が割れているので、消してしまえば壊れているとはバレない。
しかし、相方がテレビを見たいと思ってしまったら終わる。
いくらリモコンを隠しても主電源のスイッチを押せばバレる。
今は喧嘩の真っ最中。絶対に雷落ちるわこれ。
そんなパニック状態の中、落ち着けと深呼吸した。
そして天才的な方法を閃いた。
ドナルドのぬいぐるみをドンキーコングのように一心不乱にベッドに叩きつけた。
完全に狂ったやばいやつである。
相方も若干引いて「ドンキーコングみたい」と言っていた。
しかし、これは相方の注意をテレビからそらすという冷静な判断のもと行われた行為である。
狂っているように見えるが、至って冷静。クールアクションである。
こんな状況下の中、お出かけして仲直りしたわけなんだけど、夜ご飯食べるぞって時に相方がリモコンを探しはじめたよね。
「リモコンどこあるか知らない〜?」
ってきかれて、一目散にトイレに逃げた。
結局、隠し通せるはずもなくテレビを破壊したことがバレてしまったんだけど、「テレビのない生活やってみようか」ってことで一件落着。
相方からは「テレビ壊した後にあんな強気な態度とれるってすごいね」と言われた。
※誓って暴力を振るったことは一度もないです。