ゆるーい日常

思ったことを想いのままに

【感想】ミッドサマー、全てがトラウマになりそうな映画だった…

ずっと観ようと思っていたミッドサマーをとうとうみてしまった。

何度も途中で観るのを辞めたくなったけれど、結局最後までみてしまった。

 

あらすじ

家族を不慮の事故で失ったダニーは、大学で民俗学を研究する恋人や友人と共にスウェーデンの奥地で開かれる”90年に一度の祝祭を訪れる。美しい花々が咲き乱れ、太陽が沈まないその村は、優しい住人が陽気に歌い踊る楽園のように思えた。しかし、次第に不穏な空気が漂い始め、ダニーの心はかき乱されていく。妄想、トラウマ、不安、恐怖……それは想像を絶する悪夢の始まりだった。

引用:映画『ミッドサマー』公式サイト 絶賛公開中

 

家族を失い、恋人との関係も思わしくなく、精神も不安定なダニーが最初に出てくる。

この時点で結構重い展開。

映像も暗いし雰囲気も重い…。

 

ダニーは恋人と恋人の大学の友人たちが、スウェーデンの村で開かれる「90年に一度の祝祭」に論文を書くために参加することを知り、同行することにする。

なぜ、その90年に1度の祝祭を知ったかというと、大学の友人に中にその村の出身者がいるからだ。

その友人の案内のもと、村に到着するんだけど…その村が異様なんだよね。

みんな同じような白い服を着て、笑顔で…。

さらに祝祭が始まるとその異様さは増していく。

 

霊的な怖い要素は全くないんだけど、カルト的な人間の怖さが思う存分に描かれている。

一番怖いのは人間なのかもな。

 

グロテスクな要素もかなりあって、「これは人形だ、これは人形だ」と唱えながら見てました。

映画館で見てたら、目を閉じていたかも。

 

音楽も音楽が止まるタイミングも不気味。

楽しくしているような場面も不気味。

 

とにかく、笑える場面も楽しい気分になる場面も一切ない、全てがトラウマになるような映画でした。

 

ストーリーは怖いながらも最後まで見てしまうらい引き込まれたんだけど、それが一層トラウマになる!

 

【感想】HOUSE OF GUCCI

映画を見てから2ヶ月くらい経ってしまったけれど

今更ながら「HOUSE OF GUCCI」の感想を書こうと思う。

 

公式サイトによるあらすじ

貧しい家庭出身だが野心的なパトリツィア・レッジャーニ(レディー・ガガ)は、

イタリアで最も裕福で格式高いグッチ家の後継者の一人であるマウリツィオ・グッチ

アダム・ドライバー)をその知性と美貌で魅了し、やがて結婚する。

しかし、次第に彼女は一族の権力争いまで操り、

強大なファッションブランドを支配しようとする。

順風満帆だったふたりの結婚生活に陰りが見え始めた時、

パトリツィアは破滅的な結果を招く危険な道を歩み始める

引用元:https://house-of-gucci.jp/

 

上映時間が159分と映画としては長時間であったにもかかわらず、

全く退屈することなく集中して最後まで見終えることができた。

まず、役者の演技が素晴らしい。

それぞれに強い個性があり、全員が主人公であるかのように錯覚する。

悪女を演じるレディー・ガガも見どころだ。

 

前情報をあまり入れずに見に行ったので、最初はGUCCI創設の話かと思っていが、GUCCI一族のお家騒動の話であった。

さらに、これが実話というのだから驚きだ。

華やかに見える高級ブランドの裏にはこんなドロドロしたドラマがあったとは…。

 

レディー・ガガ演じるパトリツィアはグッチ家の後継者であるマウリツィオ・グッチと結婚し、グッチ一族の人々を懐柔してグッチを支配していこうとする。

ここで疑問に思ったのが、パトリツィアは最初からグッチが目的でマウリツィオに近づいたのか、それとも最初はただマウリツィオを愛していて途中から野心に目覚めたのか…。

 

私の感想としては後者ではないかと思う。

なぜなら結婚してすぐにグッチに入れたわけではないからだ。

最初はマウリツィオの父親に結婚を反対され駆け落ちし、パトリツィアの父親の会社でで働く。

その後、生まれた娘にマウリツィオの亡くなった母親の名前を付けて、父親とは和解するのだが、そこまで計算してグッチに近づいたのだとしたら、恐ろしすぎる…。

男児が産まれていたらどうしたのだろう…)

せめて、最初は愛があったのだと信じたい。

 

パトリツィアがグッチ一族の人々を懐柔していく様子、

そしてどんどん悲劇へと向かっていく結末。

159分とは思えない、早いテンポでのストーリー展開。

また、レディー・ガガが着用しているグッチの服やバッグにも注目!

 

おすすめの1本です!

 

【映画レビュー】マイ・インターン

アマゾンプライムビデオを探っていると、大好きな映画「マイ・インターン(My Intern)」を見つけた。映画館で観たときは、とても後味のいい映画だなとの印象が残っていたので、再度観てみることにした。

 

マイ・インターン あらすじ

華やかなファッション業界で成功し、結婚してプライベートも充実、現代女性の理想の人生を送るジュールズ。そんな彼女の部下にシニア・インターンのベンが雇われる。最初は40歳も年上のベンに何かとイラつくジュールズだが、いつしか彼の的確な助言に頼るように。彼の“豊かな人生経験”が彼女のどんな難問にもアドバイスを用意し、彼の“シンプルな生き方”はジュールズを変えていくー。そんな時、ジュールズは思わぬ危機を迎え、大きな選択を迫られることに!

 引用元:映画『マイ・インターン』オフィシャルサイト

 

この映画、何度見ても最初に方に胸がぎゅーっと締め付けられる場面がある。

 

シニア・インターンとしてベンが配属された先はジュールズ(社長)直属のインターン。ベンは、やる気に満ち溢れているが、ジュールズからは「正直に言うと、任せる仕事がない。社員の手前、自分の直属に一人インターンを配属させた。」と言われてしまう。転属の提案も受けるが、ベンはそれを断る。「仕事を任せるときはメールする。」とジュールズに言われるが、一向にメールはこない・・・

 

この場面、前の会社にいたときの自分とすごく重なって、辛い思いが呼び起こされる。

周りの人が忙しく働いているのに、自分には仕事がないって、とても辛いんだよね。

仕事が忙しいことよりも仕事がないのに出社しなければならない状況の方が100倍辛い。存在価値を否定されているような・・・・。僕もそんな状況に陥って辛かったから、ベンの気持ちが痛い程わかって、何度見ても胸が締め付けられる。

 

でも、ここからはベンの凄いところで、社内で困っている人の手伝いをしたり、物が山積みになっているデスクを片付けたり、プライベートの相談に乗ったりと、人当たりがよく、気が利くので、みんなに好かれていく。

耐えられなくて、会社をやめちゃった僕とは大違い!

1度は、自分の配属から異動させようとしたジュールズもだんだんベンを頼るようになっていく。

 

ベンは時代の変化を受け入れ、昔の価値観を押し付けることなくアドバイスし、決して上から目線になることなく若い人と対等に接する。

フェイスブックに挑戦するし、若者と一緒に無茶をしてはしゃぐし、悩み事を聞くと優しいアドバイスを返してくれる。

年が2倍近い若者と友情だって芽生えている。

その上、ハンカチを持ち歩く紳士だ!

 

40年後。。。。自分がシニア世代になったときには、ベンのようにありたいと思った。新しい技術(今で言うスマホやパソコン)は、歳のせいにして使いこなすのを諦めたくなし、歳食っているからと言って、自分の価値観を押し付けるような人間にはなりたくない。

時代の変化に柔軟に適応し、しかし、昔ながらの心は忘れずに誰に対しても対等に接するような、そんなシニアを目指して人生の後半を過ごそうと思う。

そんな、自分の老後?を考えさせられるような映画だった。